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Zest Blog

レビューやライフハックなことを書いています。たまに真面目なことも書きます。

mixiに経営戦略は当てはまるか?マトリックス融合と今後

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・株式会社ミクシィにおける戦略融合


株式会社ミクシィSNSであるmixiは、他社SNSの増加や端末の変化などの要因が重なり、そのシェアは衰退の一途をたどっている。

以前も触れたうように、mixiにおける幽霊会員率は増加する一方であり、このままでは全ユーザーの過半数を超える勢いである。

株式会社ミクシィのセグメント別売上高を見ると、2011年3月期までは広告売上を中心としたビジネスモデルで事業を展開してきたことがわかるが、2014年3月期の収益では、課金売上が収益の中心と成り替わっている。

広告による売り上げは、そのほとんどがmixiからのものである。これが、現在ではモンスターストライクを中心とした課金売上と逆転しているのである。

 このような事象からわかるように、モンスターストライクは、mixi事業から多角化を経て現在大ヒットを記録している。

 

 


・戦略的分析


アンゾフの成長マトリックスから見ると、モンスターストライクは間違いなく企業における多角化戦略の成功事例だと言える。

中でも、多角化の枠組みの中では集中型多角化の事例であり、同社のインターネットを使ったソーシャルシステムを活用して、ゲームアプリの市場へ参入した。

一般的な集中型多角化では、あまり大幅な事業拡大は見込めないものであるが、モンスターストライクは従来のシステムから、より人とのつながりを実感できる独自のゲームシステムを採用したことにより、大幅な事業拡大へと発展することとなった。

スマートフォン向けゲーム市場自体が急速な成長を見せており、今後さらに市場規模が広がることが予測されている。

このことから、モンスターストライクを含むスマートフォン向けゲームは今後も継続的に売上を伸ばすであろう。

 しかし、モンスターストライクにおいても、将来的にmixiと同じように他社のゲームが溢れかえり、衰退する可能性があることもまた考えられる事象である。

アンゾフの成長マトリックスは、その製品や資源の成長できる可能性を的確に表したマトリックスであるが、その枠組みを最終製品と最終市場でしか捉えていない。(のちの1986年に、アンゾフ自身も技術の介入要素を示唆している。)

 そこで重要になってくるのが、企業独自の中核の力、つまりコア・コンピタンスである。

モンスターストライクへの多角化の事例においても、株式会社ミクシィがもつ、ソーシャルの力が重要な役割を果たしているのではないだろうか。

ファインドジョブmixiの運営から培ってきた、人と人を繋げるソーシャルメディアの力が株式会社ミクシィという企業の中核だと捉えると、のちのモンスターストライクの開発コンセプトにも合致するのである。

事実、これによってモンスターストライクは大ヒットし、mixiの不調で経営が傾こうとしていた株式会社ミクシィの危機を救おうとしている。

株式会社ミクシィは、アンゾフの成長マトリックスに沿った多角化によってその事業を成功させたが、その事業の維持や、企業全体の成長性を長期的に考察すると、企業のコア・コンピタンスがその全てを支える重要な基礎になってくる。

事実、株式会社ミクシィが今までに展開してきた事業は、人と人とをインターネットで繋げる、といったサービスばかりである。

 のちに、モンスターストライクが衰退する結果となったとしても、他社に負けない企業独自のコア・コンピタンスが存在する限り、何度でも新規市場や新規顧客への事業展開が見込めるのではないだろうか。