mixiについて少し辿ってみる。ファインドジョブの誕生とイー・マーキュリー
そもそも株式会社ミクシィとは?
株式会社ミクシィは、日本国内で2004年にサービスを開始したSNSであるmixiや1997年にサービスを開始したIT系求人サイトであるファインドジョブ等のインターネット関連事業をメインに運営する企業のことである。
資本金は2014年3月31日時点で70億340万円であり、従業員数は連結で364名である。近年では、スマートフォン向けゲームアプリである、モンスターストライクの運営やインターネットポイントサイトであるモラッポの運営も行っている。
現在の取締役会長である笠原健治が1997年にファインドジョブを立ち上げた当初の社名は有限会社イー・マーキュリーであったが、2006年の東証マザーズへの上場にあたって、業績が好調であったSNSのmixiから名前をとり、社名を現在の株式会社ミクシィに変更している。
・事業内容は?
現在の主な事業概要としては、インターネットでの求人サイトの運営などを行う求人広告事業(現在は分社化)と、SNSやスマートフォン向けゲームの運営等を行うソーシャルネット事業の2つを行っている。
有限会社イー・マーキュリーの立ち上げ当初は、求人広告事業のみの運営であり、2004年のメディア事業立ち上げ当初も、求人広告事業が売上高の大部分であった。ところが、メディア事業が立ち上げ後急速な成長を遂げ、2012年3月期時点での売上高では比率がおよそ1:13になるほどになっている。
・進む子会社化
さらに近年では、多くの会社を子会社化している。インターネットリサーチサイトであるミクシィ・
リサーチの子会社化や、2013年にサービスを開始した、スマートフォンで撮影し、アップロードしたフォトをフォトブックにできるサービスであるnohanaを同年に子会社化した。
また、IT系求人サイトやSNS、スマホ向けゲームを運営するにあたって、「全ての人に心地よいつながりを」というコーポレートミッションを掲げている。
これの一環として、ソーシャルメディア健全化の取り組みに力を入れており、さまざまな自治体や学校法人へ向けて、講演や出張授業、学校の企業訪問学習などの活動を行っている。
さらに、近年ではSNSを利用した未成年者をターゲットとした犯罪も増加しているため、未成年者へ向けた利用規約違反の書き込み等を防止するために、15歳~17歳のユーザーと18歳以上のユーザーの利用環境を区分している。これにより、18歳以上は不特定多数の15歳~17歳ユーザーのプロフィールを閲覧できず、15歳~17歳は不適切なコンテンツや広告が表示されないようなシステムとなっている。
さらに、24時間365日の運営によるパトロール体制を構築している他、ユーザーから直接情報を得る手段として通報機能の設置している。
これにより、運営が悪質と判断したユーザーに対しては随時警告を実施し、従わない場合や緊急性が求められるものに関しては強制退会の制度を設けている。